トップメッセージ
お客様のニーズに丹念に応えながら、
サービスの充実、地域・社会への貢献を果たし、
持続的な成⻑を実現してまいります。
2024年3月期の業績について
売上高は7期連続の増収で過去最高を更新
顧客基盤も着実に強化・拡大しています
当期の業績については、エネルギーやCATV等の主力事業における顧客件数の増加、情報通信事業における法人向けストックビジネスの拡大が大きく貢献し、売上高は2,315億円(前期比0.6%増)と、7期連続の増収で過去最高を更新いたしました。
利益面については、高気温による家庭用ガス販売量の減少や給与改定による人件費の増加等があった一方、顧客件数増加による増益が大きく寄与したことから、営業利益は155億円(前期比4.0%増)となりました。また、前期に計上したのれんの減損損失の負担が軽減されたことから、経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益も改善され、大幅な増益となりました。なお、当期の期末配当は期初予想から1株当たり1円増配して17円とし、年間配当金を33円とさせていただきました。
当社グループの収益の源泉である顧客基盤については、中期経営計画の達成に向けて積極的な獲得活動に取り組んだことにより、前期末から59千件増加させ3,358千件となりました。ガス・CATVの顧客を順調に獲得したことに加えて、光コラボ、LIBMOにおいても純増を達成したことが、顧客基盤拡大に貢献しました。
通期の見通しについて
売上高、すべての利益項目で過去最高を計画
2024年度は「中期経営計画2025」の2年目になります。中期経営計画で掲げている各取り組みを確実に実行し、更なる飛躍を遂げていきます。特に、グループの強みである営業力に磨きをかけて顧客件数や受注件数を伸ばし、更なる顧客基盤の拡大を図ってまいります。また、エリア拡大およびM&A、新規事業の創出も推進してまいります。
業績については、売上高2,440億円、営業利益160億円、経常利益160億円、親会社株主に帰属する当期純利益90億円を計画しております。これらの目標数値は、増収増益を継続し、すべて過去最高を更新するものです。また、顧客件数については、当期末より94千件純増させ、3,452千件とする計画です。
資本コストや株価を意識した経営の実現に向けて
収益性・成長性の更なる向上を実現し、
株主の皆様の期待に応えていきます
当社グループは、資本コストや株価を意識した経営を心掛けています。当期のPBR(株価純資産倍率)は1.4倍、ROE(自己資本利益率)は10%、PER(株価収益率)は15.2倍となり、ROE・PERの位置づけは、ガス業界の中でも相対的に高い水準にあります。
収益性・成長性の更なる向上を目指すための企業価値向上の取り組みとして、「事業ポートフォリオ経営への取り組み」「各事業の拡大・効率化の推進」「ESG経営への取り組み」の3つを推進いたします。
「事業ポートフォリオ経営への取り組み」については、当社グループの事業を、資本収益性・成長性がいずれも高い「成長領域」、高成長であるものの資本収益性が一定水準に満たない「期待領域」、高い資本収益性であるものの成長性が一定水準以下の「成熟領域」、資本収益性・成長性がいずれも低い「改革領域」に分け、それぞれに適した方向性を定めることで、グループ全体最適を実現するポートフォリオ構築に向けたマネジメントを強化してまいります。
「各事業の拡大・効率化の推進」については、特に「成長領域」「期待領域」において、事業ポートフォリオ上の位置づけを踏まえた拡大策・効率化策を事業ごとに推進していきます。
「ESG経営への取り組み」について、環境に関しては2050年のカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを、社会に関しては人財・組織の活力最大化、および従業員のウェルビーイング向上につながる取り組みを、ガバナンスに関してはコンプライアンス・ガバナンスの徹底に取り組んでまいります。
当社グループは、中期経営計画および新たなコーポレートメッセージ・コーポレートスローガンのもと、全社一丸となって、企業価値の向上並びにサステナブル(持続可能)な成長を目指してまいります。株主の皆様におかれましては、今後とも倍旧のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
代表取締役社長(CEO)
2024年5月